Rocks at the control

どうも、ノリオです。

春ですね。もう春になってしまいます。

ほとんどの方々には喜ばしいことなのでしょうが、地元の花崗岩ボルダーをメインに登っている僕からすれば、もう少し冬が長くてもいいんですけどね。
寒いの苦手じゃないし。

まあ、だいたい賛同は得られないのですが...


さて、日曜日。
天気予報では最高気温10℃。
今シーズン最後の寒波。

これはもう最後のチャンスといってもいい。
先週仕留め損ねた“逆に王子に近い”エリアのPを回収するのはこの日しかない!

午前も早くにエリア到着。
キンと辺りの空気冷たい。

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今日もとりあえずこの岩は置いておく。
やっぱりシーモンさんが登ってるみたい。
でも、面白いからPが片付いたらまた触ってみよう。


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で、そこから少し上にあるPの岩へ。
うん、よく冷えて岩の状態もいい。

・・・ただ、やっぱり今日も完全寝不足状態。
たぶん直ぐに体力が底をつくはずだから、早々に勝負を決めたい。

と、のんびり準備をしたものの...、いきなりPをトライするのはキツい。
アレ、けっこうしんどいの。


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ウォーミングアップがてら周辺の岩を見て回る。
まあ、何度見ても残念岩は残念岩のままだけどね。

簡単そうだけど、まあ、このカンテラインは登れそうだな。


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その横の岩も惜しい...

うーん、軽く準備運動してそろそろ始めますかねー



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いいねー、やっぱり寒いと岩がパリッとしてる。
でも、しんどいのは変わらない。


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うぐぐ、まだ身体が温まってないなー
力が入らないよ。

でも、序盤からなかなかいい感触。
1トライ1トライ大切にしなきゃ。
こちとら最初から燃料タンクは空寸前さ。

感覚を思い出しながら1トライ毎に休憩を入れる。


やっぱりしんどいなーとダラっとしていると、近くでディーゼル車が停まる音がした。
あれ、もしかして...と思ったらスマホが鳴る。

おっと、やっぱりスケさん家族でした。
なんだか少しお久しぶりな感じ。


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4〜5年前に一緒に触ったけど、あんまり覚えてないっぽい。

なので、周辺の岩をご案内。
まだ手を付けていなかったスラブで遊ぶようです。

このスラブも惜しい感じで、すぐに左カンテ取るとメチャクチャやさしくなっちゃう(ぽい)。

傾斜とかいい感じなんだけど...


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とりあえず左カンテ取って登った後は、お得意のお遊びライン。

出来るだけ右側を登ってトップを狙う。


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まあ、サクッと登っちゃいますよねー。
3級くらいとのこと。

トモちんもトライしてみてたけど、案外難しいようで苦戦してます。(画像撮れてない。)


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その間、スケさんは直ぐ上の6級くらいのライン。
6級だけど、なかなか面白そうですよ。

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さて、僕は本命のPへ。

よし、決めてやる!



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少しずつポイントを外してしまったけど、
なんとか最後の嫌なデッドを決めリップ止めの体勢にまでなった。

しかし、この右手のデッドもポイントを外してしまい、辛うじて人差し指と薬指に結晶が掛かってるくらい。これでは引ききれない。
てか、左手でリップき手を出すと絶対右手が抜ける。
まだ左手の方が掛かっているから、こうなったら右手でリップを止める?
どうする?どうする?

この体勢はかまりしんどい。
もう一か八か、

ダーーーー!


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つって左手でリップを押さえにいく。

「止まれー!」

ペシ! スルンッ ?!


あまい!

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ぐはぁ、、、着地が岩の上。


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イテテ、、、右踵に痛みが走る。
うはぁ、打撲だ。ちょっと痛いじゃないの。

それより、またリップを止められなかった。
やっぱり右手が引けてないと止まりそうにない。

右手のポイントさえ外してなければ止められたはず!
踵痛い...。

その後、休憩入れてトライするも高度が下がる。
またこの時間か。

気分転換に例のスラブへ。



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スケさんが更に限定入れて遊んでる。

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スタートのガバカチも無し。
グレード感はあんまり変わらないのかな...。

僕もやってみたけど、案外リップ手前が気持ち悪い。
失敗すると木の根元に着地。嫌な感じ。

あまいリップへの一手。奥まっているから見えない。
それでも気合い入れて右手を出す。

たはー、止まらねー!

フォール中に地面見ると木の根元へ一直線。
「あっ、足ヤった...。」

ドスン。

ギリギリ避けてセーフ。危ね、、、。
やめとこ。

裏の6級くらいの岩にプラスで2本ほどラインを引いてPに戻る。


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スケさんもトライするも、痛めている肩が悲鳴を上げてしまい断念。

僕もトライ再開するも、もう身体が終わっていて序盤で力尽きてしまう。

...もうダメだわ。ナサケナイ。


やっぱり体調整えて挑まないと勝負になりませんね。
毎回反省するのだけど、自己管理が苦手過ぎて同じ過ちを繰り返してる。

もう一度くらいチャンスはあるだろうか。
てか、チャンスなんていくらでもあったのに、その度にものにできていないのだから“チャンス“ってなんだ?

けっきょく自分の弱さですね。


スケさんと久々に遊べたのは良かったけど、Pが登れなかったダメージはデカい。


次のお休み。次のお休みがラストチャンス。
気合い入れねば。


それでは、また。

どうも、ノリオです。

天気予報と睨めっこの一週間。
勤務の関係で一日しか休日がなく、登りに行けるのは月曜日だけ。
週間天気では、日曜日は気温低く、月曜日は気温上昇と。
なんなら当初は雨マークが付いてた。

ずーっとお天気アプリ見てましたよ。

「あっ、雨マーク消えた!」
「いや、また雨マークついちゃった...。」
「おお!晴れマーク!でも気温高ぇー」

直前では完全に雨の気配も消えて、登りに行けると一安心してたけど、やっぱり日曜日の冷え込みは魅力。

しかし、日曜日に仕事していると雪。しかもボチボチ降った。
とは云っても、所詮岡山県南の雪なんて大したことないけどね。
岩場帰りのお客さんに話聞いてみると、どうやら状態もそんなに良くはなかったみたいです。

明日の月曜日はどうなのか...


朝、早起きして道中のパン屋で食料を調達してエリアに向かう。



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エリア着。
うん、まだこの時間は気温も低くて岩の状態もいい。

“もはや〜”と同じで、ここは玉野にしては木々が茂っていて日差しもやわらかい。
お陰で苔生した岩が多いのだけど。


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さて、本命の岩は2つ。
まずどちらから始めようか...。

しかし、どちらの岩もハード。
いきなりトライするにはアップが必要か。

先週敗退した脆いスラブ。
これはもう置いておこうかと思っていたけど、アップで片付けてしまいましょうかね。

お目当ての岩の前に荷物を置いて、最小限の道具だけ携えて移動する。

この前よりも気温低いし、空気も乾燥しているのでスラブの状態も良さそうだ。

軽く準備運動してトライ開始。
うーん、やっぱり岩肌が安定していない。
一足一足確認しながら高度を上げていく。

おっと、どうやら足準備を間違えたようだ。
予想していたフットの位置が逆方向にある。
読み間違えた。
修正を試みるも、立とうとしたフットが崩れて消失していく。

うむむ、これは仕切り直しだな...。
飛び降りる。

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そして次のトライ。
下から目視できるフットを繋げて先週の高度を超える。
ここからは現場合わせ。
...が、何も無い。
スメアだけでいけそうな角度ではあるが、この不安定な岩肌だと頼りない。

それでも意を決して立つ。なんとかとどまれる。
そのままもう一足スメア。
この二足はしびれたけど、なんとか傾斜が緩いところに到達してそのまま完登。

安定すれば3級ってところでしょうか。
深山の『ガジューラ』より悪い気がするけど...。
機会があれば、また誰かに登ってもらおうか。



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お目当ての岩に戻る前に、周辺の岩をもう一度見て回る。
唯一面白そうなのはこいつくらいか...。
高さは5mほど。
ダブルカンテっぽく登れるかな。
また今度触ってみよう...。ちょっと脆そうだけど。



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お目当ての岩の近く。
被り面と側面のスラブは登れそうだけど、この被った左カンテもなんとかなるのかも。
掃除と整備が大変そうだから、これもまた置いておく。


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なんだかまだ身体が起きていないので、4〜5年前にスケさんと登った課題を触ってみる。

右カンテで登ってみると5級?って感じ。
ブログを見返してみると、どうやらカンテ無しでも登ってるっぽい。

うん、課題としては悪くない。


よし、そろそろお目当ての岩に戻りますか!



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入り口付近の岩も気になってるけど、まずはこちらをやっつけなきゃね。
同じ方向を向いたサイドホールドを繋げるP。

うむ、状態も悪くない。


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...が、まだまだ身体が起きていないようで、序盤の踏ん張りポイントを熟せない。

身体重い。


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一登一登休憩入れながら身体を馴染ませていく。

中年男性は油が回るのに時間が掛かります。

と、ようやく前回の高度を越える。

左手悪い!
めちゃバランス悪いから、捩じ伏せるのに体幹にくる。

だはー、、、しんど。


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微調整に数便。
少しずつ進む。

持てそうな場所が持てなかったり、フットが飛んだり、選んだフットがバランス悪かったり。


よし、そろそろ決めてやる!
気合い入れてスタートを切る。

一手一手、一足一足確実に決めながら高度を上げる。
キツくて声が漏れる。

ぐっと身体が上がり、見上げる手の届くところにリップがある。
「これはイケる!」

さあ、リップの何処を止める?
結構ギリギリの状態でリップを目で探る。

「よし!あそこが良さそうだ!」


ざー!つってリップ左手をリップに出す。
くっ、悪い。ペシペシ送る。悪い悪い。止まらない。


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ホボホボ右手と右足だけで耐えながら、次に右手で止めるリップを見上げる。

直ぐ目の前に良さそうなリップがある。
直ぐ目の前なのに手を出せない。

リップを押える左手がズルズル抜けてくる。
右手右足を今限りの力で踏ん張る。

もう目の前。もう目の前のリップを押さえれば終わる。

...のに、出せない。

ひゃーーーーー


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堪えきれずフォール。
嗚呼、ク◯! 

リップの確認を怠ったせいで、悪いところを止めてしまった。
あそこはクロス気味に右上のリップを止めなければ。


次こそは!とリップに上がりブラッシングして止められそうな箇所を確認する。
やっぱり右上だったか。
掃除も不十分だった。

よし、これでイケる。


さっきのトライで全身が悲鳴を上げているので、ここで長い休憩。
BCAAぶち込んだり。

でも、、、戻ってこない。


それでもトライ再開。

も、まるでダメ。
中盤までしかこなせない。

背筋が死んでる。


リップ掃除したのに、リップまで辿り着けないカッコ悪さ。恥ずかしい...。

嗚呼、ク◯!


今日はもうダメだ。ボロボロ。


帰りの時間も迫ってきたので、下ったところ、入り口付近の岩に移動する。

こっちは何とかなるのではないか。

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一便目からスローパーが止まる。
よし、このまま終わらせてやる。

ここから更に左手をカンテのいいところまで送ってー
わっ、止まらない?!

フォール。


あれ?こんなだったか?

いやいや、スローパーのまま身体引き上げてから送りだろ!

何やってんだ!


よし、決めてやる!


・・・

・・・

・・・


何もできない。

スローパーさえ止まらない。



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最後には左手すら出せなくなる。

もうズタボロさ。

死んだ。



体力云々より、身体が著しく弱くなってる。
やはり日頃から登れていないせいだろうか...。

ヨレるまで登るってことが出来ていないから、どんどん身体が弱くなってる。

さっきのPも、たぶん10便も出していない。
なのにこの死にっぷり。

日々の積み重ね(この場合は逆の意味で)の結果がこれさ。

ナサケナイ。ホント。

今年もまた弱くなりました。



でも、この2つはシーズン終了までに終わらせる。
必ず。

来週末はまだ気温も低いってさ。


早く来い!週末。


それでは、また。

どうも、ノリオです。

バカみたいに暖かい数日が過ぎると、また気温落ち着いて、しかし不安定な天気が多いこの頃。

週間天気見れば、まだしばらく最高気温上がらないようだけど、昨年のように突然初夏(言い過ぎではない)になってしまうのではないかとビクつきながらお天気アプリを覗くのです。

今シーズンを振り返ってみると、またこれといった成果も無く、なんなら少しスイッチが入らないまま過ぎ去ってしまった気がする。

登りたい課題は数多あれど、なかなか向き合う気持ちになれない。
考えてみれば、ここ数年、そんな状況が続いているのではないか。

惰性というか、なんとなく続いているブログだけど、内容はシークレットエリアやP、そして惨敗のお話ばかり。
こんなの、誰が見てくれるんでしょうか...

まっ、今回もそんなお話なんですけど。へっ



休日の日曜日は午後に差し掛かるまで雨パラつく。
そんな天気だと知っていたので他のコトして“休日”して過ごす。

そして月曜日。
前日の雨の影響がエリアによっては残るかもしれない。さて、どうしたものか。

本当ならばyuriさんと何処かで登る予定だったけど、どうやら発熱したようでキャンセル。
季節の変わり目、体調崩しやすいので気を付けなければね。
まだまだインフルエンザとかも流行ってるようだし...

さてさて、先週触った“逆に王子に近い”エリアの岩が気になるが、あそこは木々に隠れているから乾きも悪そうだ。
・・・でも気になる。

行ってダメなら転戦すっかと、早朝(自分にしては)起きて車走らせる。
相変わらずの睡眠不足クラクラ状態。
ホント、ダメね。

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いつもの駐車場スペースに車を止めてエリアに踏み入る。
地面はやはり水気を帯びている。
岩も全体とは言わないが、苔生す箇所や形状によってはまだ濡れている状態。

とりあえず少し登ったところにある岩へ。
この岩のフェイスは大丈夫そう。だけど、リップは...。

まあ、しばらく時間を潰せば乾いてくるでしょ。
天気はいいし。

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なので、近くの岩を整備したり周辺の散策をすることに。

この岩の右側の被ったフェイスも、少しホールドが続いている気がするけど、僕には到底無理っぽいからスラブ面の整備。

少し大きめのフレークを剥がすと周りも軽い音がしてガバガバ欠ける。
嗚呼、なんだか大ガバが出来あがっちゃった。

すぐに左カンテ?に逃げると超絶やさしいスラブになっちゃう。
限定で、右側を攻めるとそこそこ楽しめそう。
だけど、もう少し思い切った掃除が必要だな...。
今日じゃない。


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そこからは周辺の散策。
大きな岩もあったけど、重なってたりしてどれもダメっぽい。
あまりいい岩はありませんでした。

もう少し岩が転がっていればね、ここが玉野の土地ならば公開できたりするけど、“エリア”って程の規模じゃない。

なんだか残念だ。


と、ふと辺り暗くなったかと思えば雨が降り始めた!マジか。
青空も見えるから通り雨だろうけど、この後、数度雨に打たれる。

まっ、こんなことじゃヘコタレませんけどね!


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周辺で唯一遊べそうな岩がこれ。
10年前には見付けられていなかった。

傾斜も緩いからたぶんやさしいけど、程よく高さもあっていい感じじゃん。

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少しは掃除した方がいい気もするけど、とりあえず取り付いてみる。

ここからスタートしてくださいってばかりのホールドとフットが中央にある。

とりあえず離陸。
離陸してからラインを探る。



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うーん、ホールドの配置と形状で左に抜けるのが一番の弱点っぽい。

一足立ってはブラッシングして、また一足立つ。

思ったより岩肌が脆く、荷重するとソールの下で結晶が崩れて行く。
踏んで飛ばしてを繰り返しながら選別。

無事にトップアウト。
安定していれば4〜5級って感じか。
たぶん深山の『日の丸』よりやさしい。

けど、やっぱり誰も触っていない安定していない岩を登ると緊張感ある。

よし、一本課題ができた。

じゃあ、次は同じスタートから右に抜けるラインに着手しますかね。

こちらは最終的に傾斜がより緩くなっていくけど、さっきのラインよりホールドが無い。
そして、より岩肌が脆い気がする。


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ここが核心ぽい。
顕著なフットは無い。
もちろん手指の掛かりも乏しい。
傾斜的にスメアだけでも立てそうだけど、この岩肌の状態だと何か結晶を踏みたい。
踏むと砕ける。うむむ。

右足の踏める場所を探していると...


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嫌な感じだなーと思いつつ踏んでいた左足の下で結晶が崩れてフォール。

だー、ちょっとこれは置いておこう。
中央突破でも遊べそうだしね。

でも、今日のお目当ては先週触った2つの岩。
ここで指皮ソール擦り減らす訳にもいかないし。

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立ち去る前に、スラブの右側面も登れそうだったのでトライ。
おっ、太陽出てきたじゃん!

カンテ?リッジ?を辿りながら登る。
うん、簡単だけどボチボチいいんじゃない?
5級ってところかな。

よし、天気も回復したしメインに戻りますか!


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気温も低く岩の状態もこの前よりいい。
さっきの雨の影響なかったのがありがたい。

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まずは最初のムーブでトライ。
うーん、やっぱり固めきれず左手出しがデッドになっちゃう。
これじゃ止まらないのよ...。

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そして第二のムーブ、観音開き。
こっちの方が感触いいかも!

数トライ調整していくと、

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ついに次のホールドを保持できた。
アンダー気味の薄いサイドピンチ。

よし、保持った!

・・・と思った瞬間、


パーン

踏ん張っていた右足の大きな結晶が消し飛んでフォール。

マジか... 「もろた!」と思ったのに。


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動画に飛んでいく結晶が写ってました。
1cm角くらいの大きな結晶。
こいつは安定してると思ってたのに。

仕方がないので直ぐ左にある同じようなフットでムーブを起こしてみるが、やはりバランスが変わってしまって手を出せない。

無理矢理だすのか?もう少し違うムーブを探る?


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よく見ると右上に痛そうな結晶が数個横に並んでる。
あれ、保持れるんじゃね?

うむむ、保持れないことないけど、こいつでムーブ起こすの嫌だな... 痛い。

ああだこうだ思案してみたけど、もう少し時間がいるか。
今日もケツカッチンで終了時間が迫ってきたので、
急いで移動。

あの“たぶんシーモンさんの課題”の岩。


チャチャっとやっちゃうぜ!


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と、のっけから感触がいい。

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前回ダメだったスローパーが止まる。少しあまい。
ムーブを起こそうとすると左ヒールが外れてフォール。

やっぱりこの左ヒールがキモで、こいつがバチ効きしてないと序盤〜中盤はこなせない。

ヒールフックというかスタックさせてるというか...
とってもシビア。

面白い。


ちょっとのことで効きが悪く、スローパーすら止まらない。

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数トライで再びスローパーを止め、さらに左手をカンテまで上げる。
ここは少しだけ効きがいい。

右上げてムーブを起こそうとしたところで、例の左ヒールが抜けてフォール。

だはー、オモロい。


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わーーーーー



なんだか久々にめちゃくちゃ面白い岩に出会った気がする。
さっきの岩とこの岩と、どちらも楽しい。


でも、時間がきて本日は終了。



なんとなくスイッチ入らないまま終わりそうだったけど、ここに来て急にスイッチが入ってしまった感じ。

シーズン終了までに、どちらかだけでも終わらせたい。


嗚呼、やっぱり日曜日登れないのが痛過ぎるよ。
月曜日、雨が降らなきゃいいのに...。

お願いします。天気、好転してください。
お願いします。お願いします。


次はいつトライしにこられるのか...



それでは、また。

どうも、ノリオです。

気温湿度共に最高そうな土曜日はお仕事。
打って変わって、気温湿度上昇の日曜日。

こんな天候じゃなければMt.HGSで『あしび』トライする予定だったけど、湿度80%以上って...。

シビアなトライ出来そうにないし、岩場諦めようかなとも考えたけど、月曜日は雨だしでやっぱり登っておきたい。

さて、、、どうしたものか。


嗚呼、そうだ。
こんな時しかできないことやればいいじゃんね。

そこで思い付いたのが、以前見付けていたけどずっと放置していた岩(エリア?)を整備&トライ。

やらなきゃなやらなきゃなと思いつつ、後回しにしていたエリア。(エリアってほど岩は無いかもだけど...)


場所は、『裏』でも『もはや』でもない“逆に王子に近い”エリア。

10年くらい前に発見はしていたけど、それこそ『裏王子』や『もはや王子ではない』の開拓してたから後回しになって放置してた場所。

ザーっと散策しただけだから、あまりいい岩を見付けられていなかったってのもある。

最後に訪れたのは4年前?
その時も小振りな岩で遊んだくらい。

で、ずっと記憶の片隅に残っていた岩がある。

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それがコレ。

確か高さも4〜5mくらいあったか。
ボコボコとした形状で玉野ボルダーではあまりないホールド有り有りな感じ。

日没間際だったし、ご覧の通り羊歯の海だったので近付けず帰った記憶。

ずっと”立体的で面白いだろうなー“と思いは馳せていたのだけど...放置しちゃってました。

よし、この機会に整備してみっか!


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早起きして午前も早くにエリア入り。
まだこの時間はひんやりしているけど、天気予報ではもっともっと気温は上昇すると。

まあ、どうせ例の岩を探すのに山中歩き回ると暑くなるだろうからと着替えて準備。

よし、10年前の記憶を頼りに捜索開始!


見覚えのある岩まで行き、そこから記憶だけが頼り。
確か、、、尾根をずっと進んで、岩の頭が見えて下りてみたらドーンとあったはず。

ナタ片手にザクザク進む。
が、見当たらない。あれれ...

じゃあ、一旦戻って、確か最終的には例の岩からそのままトラバースしたら此処に戻ってこれたはず。

ナタ片手にザクザク進む。
が、見当たらない。あれれ...

じゃあ、もう少し中腹をトラバースしてみる?

ナタ片手にザクザク進む。
が、見当たらない。あれれ...

てか、見覚えのない岩が転がる谷筋に辿り着いたよ。
なにか面白そうな岩はないかしら。



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うーん、ちょっと小さいか。


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これは面白そうだけど、離陸が困難そう。
本当に惜しい岩。
形状も大きさも良いのに。
こう考えると、登れる岩って奇跡だね。
玉野の岩は何も無いが以上に多い。

収穫も無く、ただただ汗かいて体力持ってかれただけ。振り出しに戻る。



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はぁ、いったい何処にあるんだ。
今日も酷く寝不足なのでクラクラするよ。


休憩しながら栄養補給。
よし、もう一度10年前の記憶をなぞってみるか。

この岩から尾根を...て、これ?
すぐ近くに岩あるじゃないの!
急いで下りて回り込む。



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これだ、これっぽい。
ん? なんだこれ、確かに高さは5m近くありそうだけど、こっちから見たら馬鹿みたいにガバガバじゃん。

2〜3本ラインは引けそうだけど、どれもガッバガバ。

・・・10年の間に記憶が美化されてました。
”思い出補正“ってやつか。

こんなに汗かいて時間費やしたのに。
残念。


なんなら、歩き過ぎて痛めてる左膝の痛みが悪化しちゃったよー。


もと居た場所に戻りしばらく放心。
でもね、来たからには何か触らなきゃ。

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ちょうど目の前に、4年前スケさんと遊んだ岩がある。

変わった形をしていて、左は高くて中央右は低い。
真ん中のサイドばかりのホールドが散らばったラインが一番面白そうだけど、4年前は序盤で敗退した記憶。

右側は見た目より悪くて、これも敗退したはず。
何か限定して遊んだんだっけ?

左は高いけどガバフレークが上まで続いているので、たぶん気持ちよく登れるはず。


まあ、やっぱり真ん中だよね。
やるなら。

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苔で緑色だけど、ろくすっぽ掃除もせずトライ開始。
恐らく当時は両手サイドアンダーでスタートしたはず。今回は両手サイドで。

ほとんどのホールドが同じ方向を向いてる。
フットは大きめの結晶。

傾斜は薄被り垂壁スラブの複合って感じか。
王子の『ナテハ』より少し高い。

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初手は右手なのか左手なのか...

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自分のロック力不足で固めきれない。
固めないとどちらの手を出しても止められない。

そしてこれ、初手を止められたとしてもその先も悪そう。
手を変え足を変え色々試してみる。
うん、名作の予感。

トライと休憩を繰り返すが、なかなか進展せず徐々に離陸がキツくなってくる。

今日は湿度80%以上と岩のコンディション悪目なはず。
しかし、ホールドがあるお陰でトライは出来る。

なんとなく可能性を感じながらも、気持ちが折れてしまったので右隣のラインに変更。


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真ん中のラインのスタートで使う右手のサイドを、
こちらでは左手ガストンで使用。
右手はガバカンテ。

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フックを多用しながら高度を上げていく。
ガビガビで痛いから、出来るだけデッドにならないように固めてね。


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数トライの調整でリップに到達。
ん?ちょっとあまい?もう少し持てるところある?

とリップをペシペシしていると...

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左ヒールが外れてしまいフォール!
ガン!っって。

ランディングの岩に着地してしまいちょっと痛かったよ。
低い岩でよかった。へへ


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次のトライでは左ヒールをしっかり意識して。
掃除不足の苔と松葉ビッシリなリップを押さえて慎重にこなす。
押さえた手の下には松葉が挟まって今にも抜けてしまいそうになりながら、はい、無事完登です。

グレードは3〜4級ってところか。
4級にしては辛い?

まあ、課題として悪くない。


さて、そろそろ時間だけど他にも何か少し触って帰りたい。


そういえば数年前、ここから少し下にある岩にチョークが付いていたことがあって、恐らくシーモンさんだろうけど、10年前には僕は見付けられていなかった岩だった。

そこから道路に出ればすぐに車に戻れるし、その岩を触ってから帰るかなー


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もうすでに課題になってるかもしれないけど、面白そうな岩です。
スタート位置を勝手に決めてトライ開始。

この岩は少し水気を感じるな...


オブザベでは、いまあまり使いたくない左ヒールガッツリ系。

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思いっきりは力を込めないように気を付けながらムーブを組み立てる。

このスローパーを止めたい。

身長があれば下足から止められるのかな。
試してみたけど、僕だと少し届かない。

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ムーブを変えて、スタート直上にある鋭利なブロックを保持して左ヒールでロック。

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右手クソ握って、左ヒール思いっきり捏ねてデッド!
ひー、右手痛いよー
めちゃ持つやん。

ダー!つってスローパーを狙う。

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クッと一瞬掛かりを感じたが、止めきれずフォール。
くー、右手の保持とロック力が足りてない。

いや、でも可能性あるぞー
面白い。

しかし、もう時間がきちゃった...。


岩探しに時間取られ過ぎてもうこんな時間に。


“逆に王子に近い”エリア。
さっきの岩の真ん中のラインとこの岩でしっかり遊べるな。

今月、もう一度来ちゃおうかしらね。
もう少し乾燥してくれれば勝負できそうだし。

でも、、、シーズンの残りはどうなることやら。
もう寒くはならないの?
来週はずっと雨っぽいし。


春よ、もう少し遅れて来てくれていいんだよ。
もう少しね。

それでは、また。

どうも、ノリオです。

一週間岩場を飛ばしたら、なぜかスイッチがオフになってしまって...

例年ならこの時期は、迫り来るシーズン終了に若干の焦りを感じながら、時間が許す限り岩場に...だったはず。

なんだかプツリとね...。


少しばかりジムで登り過ぎたので身体バッキバキ。
なので日曜日は家の事に従事。
嗚呼、身体しんど...疲れ抜けないわーと休日を満喫。

で、月曜日。
まあ、さすがに今週も岩場を飛ばすのもあれだし、
ちょっと気温高いけど久々に『あしび』をやってみようと前日に決める。

早起きになるし、ちょっと早めに就寝。
と、寝床に入るも一向に眠気がやってこない。
これ、ヤバいやつかもしれない。

寝れねー寝れねーと意識すればするほど目が冴える。

・・・


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はい、今日は予定通りMt.HGS。
寝れなさ過ぎて睡眠2時間足らずの寝不足。

もう『あしび』トライはハナから諦めて、以前見つけた岩を触って遊ぶことにしました。

天気予報では日中の気温は13°。
まだ午前中なので結構寒い。

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雪がチラついたのでしょうか...。


IMG_6778
そうそう、前回来たときに気になってた山の裏側の伐採。
かなり広範囲に行われてました。

どうせエンクラだし、岩も発見できるかもと一帯を歩いて回ってみました。

IMG_6779
本当に広範囲に木が伐採されてる。
縫うように道も作られて、作業車が上がって来られるようにもなってます。

いったい何が行われるのでしょうかね。

けっこう歩いてみたけど、いい岩も見つからなかったので戻りますか。

クラクラするし、息切れも凄い。
今日、登れるのかしら...


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さて、気になってた岩はこれ。
以前に撮った画像ですが、真ん中の斜めに走るクラックは2級らしいです。

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で、発見したときに“イケるんじゃないか”と感じた側面。
クラックとこの面で遊ぼうと思ってたのですが...

見つからない。何処?何処にあるの?
朧げな(てか自信あった)記憶を辿って歩いてみたけど無い。

マジか...

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まあ、代わりに遊べそうな他の岩を発見しましたけど。これも次回には場所を忘れてるかも。


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以前散策したときにこんなの落ちてたっけ...。
“展望広場” “山頂” “ネイチャートレイル”て、
ここも昔はちゃんとしたハイキングコースがあったのか。
じゃあ、山に入って歩き回るのはオッケーってことね。岩登りは?ダメ?


お目当ての岩はけっきょく見つからず、また違う以前目を付けていた岩に辿り着く。
仕方がない、今日はこっちにしようか。

オニギリみたいな形の岩で、左側面、正面、右カンテが登れそう。

左側面は一見キレイなスラブに見えていたけど、
よくよく見てみると残念な(いいところ)ところにホールドがあったり、けっこう無数にエッジが散らばってる。

嗚呼、バッチバチにスメアリング効かせて登る程よいスラブだと思ってたのに。

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とりあえず素直なラインってことで、左面を右カンテで登ってみました。6級ってところ?

少しランディングを削って慣らせば、カンテ無しでスラブ面も登れそうだけど悪くはなさそう。

さて、お次は正面右カンテ。
ちょうどいいスタートホールドがある。
ハイステップの独特なスタート。

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カンテに凸部分を登る感じになった。
中間部まではいいが、そこからが少し気持ち悪い(いい意味でね)。

ここの花崗岩は玉野のそれとは岩質が違っていて、非常に結晶が細かく表面が滑らか。
玉野のように結晶を探しても見つからず、僅かなエッジ、もしくはホールドがあるのみ。

この中間部から上もそんな感じで、シワのような微かなエッジに足を置き、手もスメアのような、わずかな指掛かりを頼りに立ち込む。

面白い。

まあ、3〜4級ってところなんでしょうが、慣れていないとちょっと躊躇する核心あり。


さあ、それでは正面ど真ん中やりますかねーと休憩しながら眺めているとスマホにメッセージが届く。

久々のyossyさんからで、合流していいですかと。
駐車場に着いたらしく此処は初めてってことなので、
とりあえず分かりやすい『流鏑馬』の岩のところで落ち合うことになりました。

急いで荷物まとめて移動。
ちょっと迷子になりつつ、待ち合わせ場所へ。

寝不足だとフラフラで方向感覚も鈍る。


どもども。


『流鏑馬』から4級3級初二段の岩〜2級3級の岩を紹介して回る。


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とりあえず3級からアップ開始。
アップにしちゃあクセにあるやつだけど。


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ハマるかなーと予想してたけど、案外サラッと一撃。
ほほ〜

そういえば、今日は岩の状態が非常に良好。
なんでこんな日に寝不足なのかしら...

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続いて2級。
てか、これ2級にしちゃ悪いよねー

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僕も軽くトライしてみたけど、身の危険を感じ止める。たぶんマントル返せない。


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しばらくyossyさんはトライ続ける。
いろいろムーブを探りながら。
なんかいいムーブないかしら。

あっ、そういえば隣にガッキーさんのPがあるのを思い出したのでちょっとお触りしりゃう。

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出だしは120°弱。
矢掛の『パラダイス銀河』よりも出にくい一手。
出先はガバサイド棚なんだけど、この一手強烈。

スタートはできるけど、止められる気がしない。

すぐさま一手目止めましたーからのパート練へ移行。

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下から見ると持てそうな場所も指掛かりが無い。
おわ、上も悪いじゃないの。

そういえばガッキーさんもそんなこと言ってたような気がする...

しばらくああだこうだやってみたけど、可能性だけ感じて敗退。
てか、初手止められてないけど。

勇者求む!
いいPありますよー


ちょっと時間かけ過ぎたので、そろそろ他の課題のところへ案内しなきゃね。


少し下ったところ、『目隠し』や『蟻地獄』のあるエリア。

一通り案内したところ、yossyさんは『蟻地獄』をターゲットに絞る。

そういえばこの前“T”が登ったよなー。
あの時、僕も久々にトライしたけどからっきしダメだった。

どうしよっかなー


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しばらくyossyさんのトライを観戦。
結構しっかり保持系ですよねーこれ。

序盤から苦戦してる。

やっぱり見てると触りたくなっちゃうもので...

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あれれ?なんだかいい感じじゃない?いままでに無いくらい。

これ、いけんじゃね?

その後2〜3トライ調整するとー

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イケちゃった。

あんなに苦手だったのに... こんなに簡単に登れちゃうなんて。

今日はしっかり保持できたし、やっぱり指皮がしっかり残っていると違うな。

寝不足でフラフラで、エンクラのつもりだったけど棚からぼた餅。
yossyさんのトライに便乗して完登いただきました。

yossyさんも頑張ってたけど、時間が来て終了。


しばらく気温高かったり天気が悪かったりするっぽいけど、なんとかもう少しシーズンを楽しみたいな。
『あしび』、次回はトライしなきゃ。

ちょっとスイッチOFFになってたけど、もう少し踏ん張りますかね。


やっぱり岩場は楽しいんです。


それでは、また。

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