Rocks at the control

カテゴリ: 深山公園

どうも、ノリオです。

ちょっと待て待て!
ここにきて年末年始の天気予報が暗転かよ!

ボルダリング始めて毎年行っていた大晦日の登り納めが、初の中止になっちゃうの?

せっかくスラビスタが久々に「岡山行きまーす!」って連絡くれたばかりなのに...。

“晴れの国岡山”の底力見せてみろよ!
せっかくの連休なのにね。

・・・と、のっけから少し凹んでいますが、
日曜日はスケさん家族とまたまた深山公園へ。

まあ、あのスラブのPです。

こんな内容じゃブログ閲覧者も減る一方だわなとは分かっているのですが、こればかりは仕方がない。

てか、SNSがこれだけ普及しているのに、未だにブログ続ける意味ってあんのかな。

何年やってるの?12年?
あれ?このブログ始めたの401だよね?どこいったの?

嗚呼、面倒になることもあるけども、とりあえずもう少し頑張ってみるかな。


イケナイイケナイ、話が逸れてしまいました。

この日の予想最高気温は9℃。
先週の4〜5℃でアレだったから予想はしていたけど、岩に到着してみるとやっぱりポッカポカ。

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てか、もう先週と今週の差が分からないよ。
どっちにしろポッカポカです、ここ。
太陽出てると日没までずっと陽が当たってるの。
やっぱり玉野は温暖な気候。しかも、南向きの岩ときたらね。

また夕暮れ時からの限られた時間での勝負だな。


さて、今日は下の駐車場でバッタリ会ったyossyも加わり賑やか。
ここから見える『コクーン』ではたくまちんがトライしてる。

そして久々のtakaさんとも遭遇。
怪我から完全復活したみたいでよかったです。

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とりあえずヤルことが無い(?)ので、トモちんのトライを応援。

『うたた寝』『ひるね姫』がお目当て。
『午後のまどろみ』でアップしてたりしてます。

んでもって、『うたた寝』でどハマりしているトモちんを見ていたら、そんなに悪かったけと気になりトライしてみることに。

でも、Pの岩に荷物置いてきちゃってる。
ちょっと戻ってくるか...。(まったり)


戻ってみるとtakaさんとお連れの方(お名前聞き忘れた)が『ペイズリー』と『グラスゴー』にトライ中でした。

おっ、そうだ、『Arc(円弧)』の抜けのスラブを下から直上するPがありますよとご紹介。

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takaさんが喰い付いた!

たぶんそんなに悪くはないと思うけど、まだ安定してないからメンタルにくる感じ?

中間部からArcの抜けの合流のところが嫌な感じみたいで、

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「助けてー」て2回ほど茂みにしがみ付く。
その茂み、けっこう丈夫なんだ?!


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よし!と次のトライで突っ込むtakaさん。
おっ、これはイったな!と思った瞬間、、、

カカカ

スリップした?!


ら、なんの躊躇もなく茂みにダイブ。
まるでベッドに飛び込むように 笑


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この画、めちゃくちゃオモロイ。
ゲラゲラ腹抱えて笑わせてもらいました。

いいもの見たなー。

「じゃあ、後は任せます。」そう言い残しtakaさんは去っていきました。

また何処かの岩場でお会いしましょう!


さて、長居しちまった。
『ひるね姫』の岩に戻ってみると、ちょうどyossyさんが『うたたね』を登ってるところ。


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少し苦労したようですが、無事完登。

いっちょやってみっか。
思い返してみると少しハマった気もする。

が、ちゃんと一便で再登できました。


んー、なにやろうかなー


そうそう、Arcのスタートから直上するラインでも探ってみるか。

形状的にはなんとかなりそう。
黒くなっているリップ〜スラブ面を長柄ブラシでブラッシングしてみると、思ったほどボロボロではないかも。

よし、やってみよう。


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思った通りリップは止まる。
ここからどうするか。

フットジャム?
左のリップに飛び付く?
いや、マッチしたいな。

やっぱりフットジャムか?

でも、右手すっぽ抜けたら吹っ飛んじゃいそう。

んー・・・

まあ、可能性は感じる。
ただ、今日じゃないな。

また後日向き合ってみよう。


そういえば、このエリアがお初のyossyさんは何処?

『日の丸』の方に行きましたよーって聞いたので様子を見に行く。



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これまたちょうどトライを開始したタイミング。
あまりこの手のスラブに慣れていないのか、少し怖がっていたけど無事に一撃。


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続けて『獅子王』もトライ。
これも慎重に熟して無事一撃。

うん、いい感じ。


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Pの岩に戻ってみるとたくまちんの『コクーン』トライが見える。

ちょっとハマっちゃってるのかな。

がんばー



ダラダラ過ごしていると『うたた寝』を終わらせたトモちんが戻ってきた。

スケさんがさっき整備していた岩を登ればー?
とトライを促す。

この岩、少し前に見たときにチョークが着いていたのですでに登られてはいるはず。

見た目てきには4級?って感じ。


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が、なんだかトモちんがハマる。

見兼ねたyossyがトライすると、リーチの差で余裕で登る。

じゃあ、ちんちくりんのオッサンが登ればいいんでしょ。
やってみるか。


うん、4級ちょい悪って感じなのかな。
王子の『カエルフェイス』よりちょっとだけ悪いって感じ。

けっきょくトモちんは敗退しました。
残念。

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『コクーン』敗退宣言のたくまちんが合流。
yossyさんにArcの説明してる。
なので、ついでに直上ライン可能性も伝えておきました。

yossyさんはArcを実際に目の当たりにして「今日じゃない。」と判断。

またスイッチ入ったらトライしてみてくださいねー。


で、やっとこの時間。
太陽が西の山の稜線に隠れてきました。
こうなればスラブのPが陰る。

まだまだ岩はポッカポカだけど、陽が当たってるよりは幾許かは良い。


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さあ、やってやるぜ!

前回からうまく出来はじめた左足上げは安定。
直ぐに前回の最高高度までは到達。

でも、やっぱりそこから。

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誘ってたくまちんもトライ。
スタートの右足がしっくりこないみたいで苦戦してます。

やっぱり難しいよねこれ。


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ああだこうだ意見交換。
ソロだと出来ないことの一つ。

こういう時間も良い。


スケさんは手がすっぽ抜けた際に右肩痛めて調子が出ない。
オジサンたちは身体がボロボロなのよ。

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そうこうしていると、いつもより感触がいいトライが。
画像撮れていなかったけど、いままで置けなかった右足を極小エッジに預け、左手右手を少しずつ上げるころとに成功。

初めてのことに「どないしょ、どないしょ 汗」ってなっている間に、バランス崩してフォール。

で、そこで我に返り「ああ出来たじゃないかー!」と気付く。

しかし、これが本日の最高到達点。
ここから先は高度が落ちていく。

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絶妙な傾斜で、ホントちょっとのことで身体が剥がされる。
手は細かなものばかりだからバランスがモノを言う。

オモロイやんけ!


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スケさんも果敢にトライ続けるが自身の最高高度更新ならず。


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状態のいい時間は一瞬。
もう湿気が上がって、辺りの気温グッと下がるが余計に岩が温く感じはじめる。

せっかくライトアップしてもらっても、しょうもないフォールが続き終了。

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夜の帳が下りる。

嗚呼、今日もダメだった。
でも、初めてのポジションにまでなれたし、そのことで完登のイメージがより明確になった気がする。

まだまだ中間部入り口だけど、もう少し身体が上がれば岩の傾斜もなだらかになる。
多分シビアなのは中間部まで。

どんな些細な前進でも、これはかなり嬉しい。
凄くハードだけど。

やっぱりPはこうじゃなきゃね。


まだまだ楽しませてくれそうです。



次の週末は年末年始。
どうか天気が好転しますように。

ホント、よろしくお願いしますよ。
これが登り納めになりませんように。

それでは、また。

どうも、ノリオです。

先日の深山のPを初登したところを動画で撮ってくれていたものをいただきました。

後半のスラブパートを見ていると、なぜか手汗が出てきます。
怖かったんでしょうね、ホント。

子供の頃から本当に高いところが怖かったんです。
泣いてたし。

なにやってんでしょうね・・・。
そもそもが岩登りに向いていない。


まっ、いまさらって感じなので楽しめるだけ楽しみましょうか。


さて、その翌日。

Pを敗退したら再戦しようと予定を空けていたのですが、それも無事に終わったので、この日は“T”とユリさんが深山に行くということで案内役を買って出る。

女子会に割り込むかたちになってますが、大丈夫だったかしら。へへ

こっちとしては両手に花状態。
まあ、のんびりしながらお花たちの登りを愛でようって感じ。

ここ数年、日常的に登れていないので連登できる身体になっていない。
2日目はエンクラでもしんどい。老いたな・・・。


僕に比べればまだまだお若いお二人だけど、
やっぱり女子は寒さには弱いようなので暖かいエリアはないかと考え、やはり南側、なら南の端のエリアにしましょうかと安易に決めました。

先に僕と“T”が駐車場に到着。
待ち合わせ時間までまだ少し時間があったので、
“T”が直ぐ脇にある課題『宵の明星』を触ると言ってそそくさと準備してトライ開始。

これ、依然触って登れなかった記憶が・・・。
悪いですよね、これ。


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おっ、トライ開始間も無くyuriさん登場。
これで揃いましたね。

僕もお散歩から戻ってきたところ。

さてさて、どんな状況かな?



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思いの外“T”が苦戦してる。
よかった、やっぱり悪いんだこれ。なんだか安心。

あの手この手を試していたけど、どうにもならぬご様子。

ここで時間を掛ける訳にはいかず、一旦諦めてエリアを移動することになりました。
他にもっといい課題もあるよ。


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おっ、よく見るとお花たちが背負ってるマットがSNAPだ。
明るい色のマットは映えますね。

僕の汚ったないレスト用のspotとは大違い。


ところで、この日の最高気温は前日の倍くらいで8℃。
昨日から引き続き快晴で日向は暖かい。
これなら寒さに弱い女子たちも楽しめるかな。

到着した先は、『鯉のぼり』の岩。

“T”は以前一度来ているみたいで、そのときは『ロクでもない奴』が登れなかったらしい。

んな訳ない。


到着して直ぐ、こちらも気になるという『Dark side』を見学しに行く。

個人的には『Dark side』のスタートから左面のスラブに回り込むPの方が気になる。
これはまた今度挑戦しなきゃ。前回は一年前のまだ暖かい頃に挑んだだけだし、寒くなればもう少し戦えるかもしれない。

ただ、今日は『ロクでもない奴』や『鯉のぼり』がメインなようなので戻りましょうか。

ここは木陰があるものの、日向は暖かく過ごしやすい。
これならお花たちも時間いっぱいまで楽しんでいただけるはず。

・・・そして、登る予定のない僕もダラダラ過ごせるしね。


さてさて、とりあえず“T”が取り付いたのは『弍チャンネル』。

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ん? ナニやらお帽子を被ってますね。

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うわっ?! お帽子かと思ったら目出し帽!
岩場に変態現る!
初めて見るぜ、そのスタイル。

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できればこのタイプのものにして欲しかったなー。
たぶんトキメいちゃう♡ はは

でも、岩場で初めて被って登ったみたいで、どうやら足元が見にくいと、目出し帽、即却下されてました。


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yuriさんはやさしいやつからと『お昼寝タイム』から。
どうしてもまだまだ怖さが無くならないようで、恐る恐る登って無事トップアウト。

この“怖さ”って凄い足枷になるのよね... 実際、もっと登れるはずなんだけどな。

で、となりの『猫じゃらし』も“T”と一緒に登って無事ゲット。


アップも完了(“T”ってアップとかしてたっけ?)ってことで、『ロクでもない奴』にとりかかる“T”。


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本当に“ロクでもない奴”使って悪そうに登ってます。
もう少しトライ見守ってようかな...。


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となり『弍チャンネル』をトライするyuriさん。
すでに高さにビビってますけど、尾道の『ファーストアンサー』の方が高かったんじゃないのかな...。

あれ、サラッと登れてたじゃん。


イっちゃえイっちゃえ!


・・・うう、、、怖い。ってさ。



“T”は相変わらず出だしから苦戦しているので、「こうやると楽ですよー」とレイバックを伝授。
まっ、このトライでは僕、落ちましたけどね。

あっ、ホントだ!と直ぐに飲み込んで中間部の処理を探りにいく。

こうなれば後は早い。


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ちゃちゃっと修正してー

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はい、楽勝。『ロクでもないヤツ』ゲット。

と思ったら、すぐさま『鯉のぼり』に取りつく。
おいおい、相変わらずトバすねぇ。元気やなー

まあ、僕も久々にトライしてみようかと参戦。
でも、まるでダメ。

適度に寒いのに、なぜかフリクションを感じない。
以前の高度までもイケないの。

“T”は第一核心の処理を模索。やっぱり持ててるねー。


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さすがに“T”もコレには苦戦を強いられる。
悪いよね。

身体が終わってる僕は直ぐに身を引き応援に回る。


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一方、yuriさんは少しずつ高度を上げてはいるけど、やっぱり怖さから先に進めないトライが続いてる。

それでも、最後は勇気を振り絞ってトップアウト。
やればできるんです。

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いいじゃんいいじゃん。

・・・ぐぇへへ。
楽しみはここからだぜ。

この岩、降りるのが結構嫌な感じなのよね。
絶対にyuriさんにはキツいはず。

へへへ

尾道を思い出すなぁ。



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案の定、岩の上で半べそかいてジッと動かないyuriさんを見兼ねた“T”お姉様が助けに向かう。

姉さん、頼もしいぜ!
変態マスクは着用しているけれどもね。

頼りにならないオッサンは賑やかし。
スポットもしないわ助けもしない。
岩場の碌でなしですわ。

姉さんのおかげで無事生還したyuriさん、ちょっと疲労困憊?


ちょっと今日は無理ってことで『鯉のぼり』諦めた“T”姉さんは、となりの『恐怖の大王』をトライ。

これも地味に悪い思い出。


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yuriさんも加わりセッション開始。

おや? ちょっと苦戦してますね。

嫌な記憶があるけど、もっと暖かい時期にトライした僕は、これくらいの気温の時はどうなんだろうかと参戦。

まあ、一度登ってるし一撃で再登。
よかった。マントル失敗するかと思ったぜ。

この頃から雲に太陽が隠れてしまい気温が一気に下がってきた。

途端に寒がりはじめるお花たち。
固まってなかなか動かなくなる。

個人的には、寒いけど然程でもなく・・・
でも、やっぱり寒いとお花は咲かないのね。

上着纏って暖を取ってはトライ。
すぐさま上着纏っての繰り返し。

凡ミスも続き、なんとも“T”がここまで苦戦するとは。



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まあ、それでも姉さんはトライ重ね、

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なんとか『恐怖の大王』もゲット。

僕は“T”のトライの合間に、寒くなったし今ならイケんじゃね?とさっき失敗した『ロクでもない奴』に再戦を挑む。

と、簡単に登れた。

『恐怖の大王』のが悪い気がする・・・。


”T“もそう言ってた。


終了の時間が迫ってきたけど、寒くてずっとジッとしていたyuriさんが、ここにきて『ロクでもない奴』トライ!

”T“や僕のトライを見ていたから、自ずとレイバックスタート。

が、このレイバックのバランスが掴めないようで手間取る。
こうこうこういうバランスですよーとアドバイスすると、

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キレイに熟るようになってきた!
姉さんよりも更に小柄なyuriさんは、たぶんもう少し悪いムーブで登るしかない。
ホントにロクでもないヤツ使わなきゃねー。


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スタートのコツは掴んで失敗しなくなってきた。
でも、ここからが本番。
アレコレ試して自分なりのムーブを解明しなきゃ。


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終わりがけでスイッチ入ったyuriさんのトライは続く。
ここにきて俄然ヤル気満々?!

でもこれ、頑張ったら登れるやつ!
ぜひ登ってもらいたい。

・・・が、“T”のスマホのアラームが鳴る。
終了のお知らせ。

まあ、気温もかなり下がってきたし、潮時か。


やっぱりもう少し暖かくないとお花たちはキレイに咲けないようですね。
今週は寒すぎです。

例年通りの気温に戻れば、もう少し岩登りを楽しめるのかな。

“T”は本格的にシーズンオフ宣言してたけど、yuriさんに誘われれば・・・。

もうこのオジサンのお誘いには乗ってこないのね。
まだまだ紹介したい課題がたくさんあるのだけれど。



さて、こんな感じでダラダラ過ごしながら、両手に花の状況を楽しんだある冬の日。

なにはともあれ岩場は楽しい。


この週末はスラブのPか?!
Arcスタートからの直上Pか?!

暖かくなければいいけど・・・


それでは、また。

どうも、ノリオです。

おいおい、この冬は一体全体どうしちゃったっていうんだい?
12月にもなって20℃にもなる日があったり、一向に冬がやってこないじゃないか。

・・・つい先日まで地元の花崗岩好きとこんな話ばかりしていたのですが、

ついにやってきた寒波!

寒波!寒波!寒波!


ウヒョ、やったぜ!とテンション爆上がり。


寒さには強い方なので、寒波?大歓迎だぜ!と。


で、迎えた日曜日。


もちろん前回敗退した深山のPを初登すべく向かう。
この日はスケさん家族とご一緒。

スケさんも「ようやくスラブのPを本気トライできそうな気温なので。」とスイッチオン。

この日の日中の予想最高気温は5℃。
しかし風速6mと更に寒そうな予感。

風向き西北西。
僕のPとスラブのPは東と南向き。
うまくすれば風の影響は弱い。

駐車場に降り立つと空気は冷たい。
キタキタ、パッリパリの花崗岩ちゃん待ってろよ!

わくわくしながらアプローチを進むが・・・


暑くないですか?
いや、暑いんですけど。

エリアに着く頃には身体ポッカポカ。
おまけに晴天太陽燦々と降り注ぎ、すでに岩までポッカポカ。マジか・・・。

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天気予報では依然気温4℃。
しかし体感では14℃。ナニコレ。

すぐさま防寒着脱ぎ捨てベースレイヤーとロンTだけになる。
全然寒くない。

出鼻挫かれややテンション下がってしまったけど、
とりあえず前回グラウンドアップで突っ込んで、心が挫けてエスケープしてしまった最後のセクションを確認しにいく。

そうそう、このPの最後の抜けを確認しに行くには新しく追加されたスラブ課題を登るしかありません。

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課題名は『グラスゴー』と『ペイズリー』。
詳細はInstagram玉野ボルダリングエリアガイドのアカウント、@tamano_bouldering_area_guideをご参照ください。

前回はここまで辿り着いたものの、目の前に広がるどう見ても全面チャリチャリの黒くなった岩肌を見て、残りの2mを熟す前にポッキリ心が折れて隣の岩にエスケープしてしまった。

ブラシで擦ってみると案の定ポロポロと結晶が取れる。
踏めそうな形状のところを重点的にブラッシングし、最後のこのセクションをイメージする。
うん、出来そう。

表面が安定さえしていれば6級くらいのスラブじゃないか。
ここに合流する2歩がヒリヒリすりだけさ。

うん、イケる。


・・・と自己暗示。

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さて、決めちゃうかな。

これ以上時間掛けるとマントルからスラブパートがもっとポカポカになっちゃうし。

『グラスゴー』とブラッシングでアップもできているだろうし。

軽く準備運動して、いざトライ開始。
とりあえずあのガバポケットが取れれば、そのまま完登してやる。

いざ!


・・・はい、ポケット取り失敗しました。

危うく足元の岩と切り株に着地しそうになった。


気を取り直して、いざ!

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止まったぜ!

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前回、ちょっとだけ嫌だったマントルも、やっぱりちょっとだけ嫌な感じで熟して棚に乗る。

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スケさんがすごくいい感じの画像を撮ってくれていました。

アップが十分じゃなくて、すでに腕が張ってます僕。
なのでここで休憩している訳ですが・・・

めちゃくちゃビビってます。

ホントに高いところが苦手で、少しブルブルしてます。
なんでこんなところに居るんでしょうか。
時々そう思います。

いますぐにでも降りたいです。
マット敷いてたら降りちゃうかもです。

なので、退路を排除するためにノーマットなのです。
逃げ場があると直ぐに心が折れちゃうの。

こうなればね、もう落ちられないし腹括っちゃいます。

はい、行くしかない。
息整えて後半のスラブパートへいざ!

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行くぜ!

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スラブパートの2/3はガバ足が続くので安心して熟る。
手もガバアンダーが続いてるしね。
※ただ、脆くて壊れやすいので強くは引かないでね。

ここから先は手も足も細かくなっていくのでよく観察してイメージを繋げていく。

まだ僕しか触っていないので、フットがいつなんどき欠けるか分からない恐怖。


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個人的にはここのクロスアウトサイドスメアリングが好きな一歩。

ここまでの足運びだと僕はこうなっちゃう。


怖くてつい声がる。


一足一手毎にチャリッ、チャリッとする緊張の中、

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ついにトップアウト!

嗚呼、無事です。僕。

撮ってくれていたこの画像見ると、ホント、なんでこんなことしてんだろうって思う。
本当に高いところ苦手なんです。嫌いです。

ただ、スラブだからなのか画像ではこんな感じですが、実際はもう少し低いと思いますよ。

よかった。これで今年のボルダーは一段落だな。
満足がいく登りが出来た気がするよ。


課題名は、なんだか色々考えたけど、やっぱりあのガバポケットが印象的だから円に因んでー

『Rusty knife』や『ENDLESS ROLL』が若者の音楽なら、オジサンはBOWIEのThe Width Of A Circleとかにしようかなとか思ったけど長いし、よく見るとポケットも円にはなっていないから円弧、『Arc(円弧)』にしよう。
スタートから大きく弧を描いて登って行くしね。

これで。

音楽から離れちゃったけど。


グレードは・・・
最初のポケット取りはリーチ差でかなり強度が変わっちゃうけど、トータルで『フシアナ』と同等かもう少し悪い(怖い)気もするので初段かな。
怖さ引いたら1級だけど。

まあ、何より見映えもするカッコいい形状だし、前半と後半とでまったく違う楽しさがあるいいラインになったと思います。

ぜひトライしてみてくださいね。
場所などの詳細はInstagram玉野ボルダリングエリアガイドのアカウント、
@tamano_bouldering_area_guideで。


と、ここまでで長く長くなっちゃいましたが、
続きを。


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さてさて、そんなこんなをしている間、隣の獅子鼻エリアで『日の丸』とかを登っていたトモちんが、

ちょっと『獅子王』を登ってみてくださいって依頼してきたので、久しぶりにやってみた。

何年ぶりかしら?

よく分からないけど、一歩一歩スメア効かせて慎重に登った記憶。

やってみる。
やっぱり明確なフットはないけど、傾斜と形状のおかげでいろいろ踏める。
けど慎重には熟したい感じ。

いいスラブ練習になる課題だなー。

とか思いながら再登完了。
こんな感じです。

トモちんは中間部に突っ込む前に怖くなって降りてくる。
こうなると技術面より精神面が重要なんだけど、そこはアドバイスのしようが無い。

まあ、無理せずー。


で、今度は悪い4級があるってことで案内してもらう。
『南予の嵐』。

こんな課題あったのね。


まあ、やってみるかと触ってみるとリップが案外あまい。
強引に突っ込んだらすっぽ抜けてフォール。
あちゃー、滑るわー。
おまけに着地で軽く左足首痛める。

次の便で完登。
・・・うーん、3級くらいはあるかもしれないけど、
よく分かりません。

イテテ。



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ここまで殆ど岩を触らず過ごしていたスケさんが遂に動き始めた。

スラブのP。

やっと少し気温が下がり始めたタイミング。
だけど、岩はポッカポカのまま。


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僕も参戦してセッションスタート!
とりあえず僕は右からの合流ラインを狙う。

閃いていたシークェンスを当てはめてみると一手進んだけど、パツパツ過ぎて鋭利な結晶激保持して引き上げないと動けないっぽい。
出来そうだけど、今日じゃない。

最初のスケさんと同じスタートから練り直すか。


ああだこうだセッション続けていると、


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ついに岩に影ができ始めた。
やっと岩が冷えてくれる。
ここからが本番だぜ!

って、少し進んでるじゃないですか?!



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僕もスケさんのムーブ丸パクリで高度を上げる。
うむむ、可能性あるぜ!

でも、これで2足目なの。

このまま押し切って右足上げられればーとところがめちゃくちゃしんどい。

スケさんも同じところで苦戦。


だんだん肩が疲れてきちゃった・・・
でもオモロイから波状攻撃しかける。


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しかし中年男性2人。すでにボロボロ。
徐々に高度が下がり日も沈む。

この段階で気温2℃。
流石に寒い。

それでも粘着質なオジサンたちはギリギリまでトライしましたよ。日没まで。

嗚呼、楽しかった。


Instagramの他の方々の投稿見ると寒い寒いと書いていたけど、このエリアはポッカポカで暑いくらいだった。
やっぱり今日って寒かったのか。
まあ、個人的にはこのまま冬が加速してくれることを願うばかりです。


さて、このスラブのPもあるし、『Arc(円弧)』のポケットに行かず直登するラインも可能性ありそうだから、まだまだこのエリアではやることがある。
また来よう。

しかし、やっぱり既存課題を頑張って登るよりPを初登することの方が満足感が高いな。

僕にはこっちが合ってるぽい。
やっぱり面白いよPは。


これだから岩登りはやめられない。


それでは、また。

どうも、ノリオです。

前日のPの大敗。
緊張状態だったせいか翌日は身体バッキバキ。
ビビっていたせいで、身体が力んでいたんでしょうね... バッキバキ。

が、この日は先日ガッキーさんから『目隠し』という課題を聞いたっていう“T”をMt.HGSにご案内する予定。

どうせなら『流鏑馬』も登ってもらいたしね。


...ということ、Mt.HGSに到着してみると、どうも地元住民の車が止まってる

ここはシークレット(無許可)エリア。
この状態でエリアに入るのは危険なので断念することに。

ここは偶にこんなことがあるけど、来てみないとわからない。

個人的には、僕が初登させてもらった『流鏑馬』をhiromiちゃん以来の女性に登ってもらいたかったのだけど、こればかりは仕方がない。


さて、どうします?矢掛で『おもちゃ』?

「私、GROOVEの岩に行きたいです!」

僕ぁ、大丈夫だけ移動距離半端ねーよ?

大丈夫!てんだから向かうしかない。


で、昨日も来た駐車場に到着。


この移動距離からのアプローチ1分。
『GROOVE』の岩。


僕が一年前に触ったときは少し濡れていて、『紐落とし』の抜けが少し嫌だったなー振り。
岩の前はよく通過するんだけどね。

聞けば以前触ったときに『紐落とし』で怖くて立ち込めず敗退して宿題になってると。

嘘嘘。んな訳ないでしょ。
サクッと登れるよ。


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今日は濡れてない!

“T“は着いて早々トライ開始。
いつも取り付きが早い。
オッサンはなかなか動けないのよ。

しばらく観戦していると、どうやら出だしが苦手なようでうまくいかない。

へぇ、そんなやり方なんだー。
なんだか悪そう。


まあ、いっちょヤってみっかと準備して僕もトライ。

確か、僕はレイバックになってこんな感じでー
と、今日は濡れてないのでスルスル登れる。

濡れてなければ上のスラブも5〜6級ってところか?
ようはメンタル。

まっ、前日にスラブの上部でビビってエスケープした人がよくいいますよね...。


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で、伝授したムーブで楽々下部を熟す”T“。
「あっ、ホントだ、楽だ!」

トポの文言に引っ張られちゃいましたね?


「でも、ホントはここからなんですよ。怖い。」

いやいやいや、もっとヤバいの登ってましたやん。


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このフットが心細いご様子。

「そこは足believeです!」(←懐かしい)
「なにそれ? ダサい。」

(ですよね。)


イケるイケる!
ビビってんじゃねーよ!(お前が言うな)




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キャー、怖いーとかいいながらサラッとイっちゃう。

なんだ楽勝じゃん。もう宿題終わっちゃってんじゃん。

イケました。


じゃあ、もう『GROOVE』やるしかないじゃない。

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と、早速トライ開始の”T“。
取っ掛かりが早すぎる。

僕はスタートが苦手過ぎて浮けなかった記憶。
まあ、ちょっとくらい触っておこうか。

わおぅ、今日は浮ける!
けど、引き切れずに初手止められねーよ。

・・・まっ、その点”T”は感じ掴めば直ぐに止めちゃうのよ。

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パワフルだぜ!

で、そこから『紐落とし』に合流するところで少し苦戦してる。

足の場所こっちに変えたらどうですかーとご提案させていただくと、


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まあ、そのまま登ってっちゃいますよねー。
ホント、お強い。気持ちがいいね。


その後、『紐落とし』と隣の6級の間のスラブが登れそうだったので遊んだりして、そろそろ移動しましょうかと。

何がいいかなー


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とりあえず上に向かう。

そうそう、『ネーブル』触ったことがない!ということなので、じゃあ、それで。


僕も以前敗退して放置したままだし。



この課題、少し出だしがリーチーだからどうだろうと思っていたら、やっぱりパッツパツでヤバそう。


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カンテが遠過ぎ!

僕でも結構パツなんだから、そうだろうねー。
どうするどうする?

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あれやこれや試行錯誤。
あれ、今のよかったんじゃない?いや、やっぱダメなのか...。あれこれ。

僕もやってみる。

嗚呼、僕でもパツいのにコレは大変そうだな...なんて、他人の心配している余裕も無い。

んー、やっぱり上は細かいの保持っていくしかないのかー。爪切っておけばよかった。

キー、、、無理。



ああだこうだ下部を苦戦していたけど、

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それでも、やっぱり”T”は特殊能力出して誰も持たない(持てない?)ところ保持ってムーブを起こす。

たはー


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上部の細かいのを繋げるところは得意系かと思いきや、やっぱり悪いよねこれ。

2人していろいろやってみたけど、タイムオーバーで今日のところは敗退。
これはちゃんと指皮作ってこないとダメですね...。

と、今日はMt.HGS敗退から南下して深山公園という長距離移動した一日。

ちょっと登る時間短かったけど、”T”的には宿題回収して『GROOVE』も登れたのだから結果オーライか。

まっ、僕ぁ、こんなもんですよ。



さて、来週末は予想最高気温18℃と灼熱。
何しようかしら。



それでは、また。

どうも、ノリオです。

このところ土曜日は寒いが、休みの日曜日は気温が高いって週が続いている気がする...。
なんでしょうね、これ。

とは云っても、せっかくのお休みを無駄には出来ず岩場に繰り出す訳です。

さて、

深山公園。


それはもう、先週から始めたカッコいい岩のPしかない。

先週止められなかった一手を、今日は止められる気がする。てか、必ず止まる自信がある。
そんでもって、そのまま初登いただきだー!と意気込んでいた訳ですが...。


駐車場に車を止めてアプローチへ。
気温は上がりそうだけど、やっぱり午前のこの時間は肌寒い。

ちょうど『地底人』のところで、お久しぶりのゴーダさんとミヨシさんと出会う。
聞けば先週たくまちんが初登した『Rusty knife』を触るという。

では、後程と僕は一足先にエリア入りしてPのところで一休み。
イメージ通りにできれば今日こそは...。

程なくお二人が来て課題のご紹介。
早速トライしてました。

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案外、初手取りから悪いっぽい。
あの手この手を試してる。
やっぱりグズグズですよねー。少しずつホールドの形状が変わってしまう。

お二人のトライを観戦しているとオオキくんも登場。
やっぱり『Rusty knife』お目当て。
なんだなんだ?! いきなり人気課題っぽい。


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マントルも悪いですよーと、パートで練習したりしてます。
ね、悪いでしょ。


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そうこうしているとレオくんとミホさんが登場。
お目当ては当然コレ。
ホント、お強い方々が集まってきた。

今日は賑やかになりますねー
しかも集まったメンバーが顔見知りばかり。
さあ、楽しもー!

てか、既に初手の棚の形状が激変。
でも、まあ、まだまだ止められるから大丈夫。



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流石のレオくんはすぐにマントルの体勢に。
でも、やっぱり悪いみたいで苦戦。

『Rusty knife』盛り上がってます!


僕はそろそろ自分のPに向き合わないとと、準備してアップがてらトライ開始。
2登目であのガバビッグポケットが止まった!


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パッツーン。
止まったけど、一番あまいところにしか届かないぜ。

そのままイメージ通り進めて、まずは第一リップに到達。
だけどリップが温い。

被り面は日陰で快適なのに、南西を向いてるリップは太陽燦々と浴びて既に温々だ。
しかもアップが済んでいないので腕が張ってる。

おまけに予想よりマントルが悪そうで、まずは作戦練ろうと降りる。

よし、あの一手は止められることが分かった。
やっぱり今日は本気シューズ履いてるからか、距離が出せる。

いいぞいいぞ。



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休憩がてら『Rusty knife』組の応援へ。

初手の形状がどんどん変わって、なかなか止まりにくくなってしまったみたいで苦戦中。

だけど、そのなかでオオキくんが見事一抜け。
やっぱり強いなー。


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で、初手止めのムーブ変えてレオくんも完登!
さすがです。


いやぁ、他の人のいいトライを見てたら出来る気がしてきた!

よし、やるかとPに戻って気持ち整える。
で、トライ再開。

このトライで決めてやるぜ!


飛び出しまでのムーブは組み立てしまえばあまりしんどくないし、あの一手も止められることが分かってしまえば...、止まった!

今回は腰チョーも用意してる。
マントルの前でしっかりチョークアップして挑む。

形状的にはすごく簡単そうなマントルだったけど、
いざそのポジションになると手があまい。
そして、フットはどこだ?

ここかなってところに足を置き、欠けるなよと念じながらのマントル。
岩が温くて手が効かない。ヤバい、落ちるかも...。

スタート周辺の整備はしたけど、マントルの真下は木や羊歯がボーボー。落ちられない。


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ここが返せれば終わる。そう信じて気合い入れてマントル。ちょー温いんですけどー

で、なんとか返して上に立つ。
ふう、しんどかった。とりあえず休憩だ。

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第一リップの上は平坦だから休める。
息整えて上部の確認しようと振り返って見る。

・・・

下から見る分には形状的には楽そうだったけど、よく見ると、いやよく見なくても岩の表面が全体的に浮いてる。ボロボロ。しかも、これ安定しないやつ。

マジか。

手で擦るだけでボロボロ剥がれて際限無い。
クソ、安定してなさそうだけど、大丈夫だと思っていたのが大間違い。

グランドアップで登ってやる!と、上部の状態を確認しにいかずにトライしてたらこの有様。



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唯一安定した結晶を踏んで立ち込んでみたけど、
その先に広がるグズグズのスラブ目にするとビビって第一リップまでクライムダウン。しんど。

このまま突っ込むのは自殺行為だ。

「左に巻いた方がいいんじゃないですか?」
下からアドバイスが届く。

そうだな。安全策を取るなら左巻きでトップアウトか。

素直なラインではなくなるけど、この岩の状態からするとそれが正解かもしれない。

ここまででもう結構時間を費やし、すでに気力体力途切れ欠け。

長いスラブのトラバースからのトップアウトか...。

てか、降りられないのだからそれしか道が無いのだけどね。

覚悟を決める。

マントルの真下同様、ここから先はランディングの整備していないので木やら羊歯やらワサワサ。

左面は安定してるっぽいけど、やっぱり誰も触っていないのでチャリってる。

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一足一足冷静に選択して長いトラバース。

上に抜けられそうな箇所を探っていくと左端まで到達。
その手前で、クロスステップでの立ち込みの最中に足がチャリって、一瞬落ちた!と思ったけど持ち堪えてカンテまで手が届いた。届いたけどあまい。温い。

そこから上を見上げる。
後2メートルくらい。岩の表面は黒い。明らかにチャリってる。

そして、カンテの向こうに足を伸ばせばエスケープできる岩が見える。

ポキッ。 

そんな音が聞こえた。

無理、逃げたい。
いや、この時点でもう負けは決まっていた。
エスケープを意識した瞬間に緊張の糸が切れてしまった。

気持ちが折れた音がハッキリと聞こえた。


そして、逃げた。隣の岩に。僕はビビりまくっていたのだ。

隣の岩の上に立っている。酷く情けない姿をして。
悔しがっているフリをしている自分を、ヤケに冷めた目で見ている自分が居る。

情けない奴。カッコ悪い奴が居る。



嗚呼、もう今日はダメだ...。

もう少し寒い時期に、はじめから左巻きでトップアウトするつもりで挑もう。
左のカンテまでの道筋は分かってる。

冷静に見れば、最後のパートは6級くらいのスラブじゃないか。落ちるはずがない。

もう今日じゃない。次回だ。次回は必ず。
そうやって自分を納得させてスイッチを切り替える。

もう残りはエンクラだ。



そんな長い長い約15分を過ごした頃、ゴーダさんミヨシさんとオオキくんが移動。

また何処かでお会いしましょーねー
ありがとうございましたー



さて、エンクラだ。

レオくんとミホさんが残っていたので、
『Rusty knife』と同じ岩の左カンテのPをご紹介。

ちょっと触ってみましょうよと。
僕も気分を変えたかったの。

前回触ったときより岩の状態はいい。
数トライしてみると、一手二手は安定して止まるが、その先が出来ない。

レオくん、やってみてよー


やはり強いクライマーは違う。
出だしから安定していて、僕が動けない箇所もスムーズに熟す。

これは、これはあるぞ!

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さあ、ここを止めたら、後は『Rusty knife』と同じマントルを熟すだけ!

もうコツは心得たようで、すんなりマントルを返し見事一撃で初登決めちゃいました。

凄い、流石だ。

「こっちの方が得意系でしたね。グレードはよく分かりません...。」とのこと。

じゃあ、とりあえず暫定初段くらいにしとこうかと話し合い、

課題名『ENDLESS ROLL』
グレード 初段(暫定)

に決まりました。


また何も無かったブランクエリアに新しい課題が追加されました。

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スタートは画像赤丸の左カンテとクラック。

左カンテは明確なホールドが無いので上の方からでもスタート出来るけど、それだとやさしくなるし低い岩なので、クラックに近い位置から始めてください。

レオくん、ありがとう!


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因みに、『Rusty knife』の岩の手前、大きな岩と岩の間にあるスラブに課題もできています。

地味に悪い3級。侮れません。

これもまたInstagram 玉野ボルダリングエリアガイドのアカウントで発表します。

いいクライミングが見れたし、次は何して遊ぼうか。


スラブのPがある大きな岩を眺めると、一番右端の形状が面白い。
乗ってくださいと言わんばかりの形状。

どう見てもそこから先が悪そうだけど、2人でトライしてみることに。


こんな遊びに付き合いきれないミホさんは、僕がオススメした『藤戸饅頭』触りに移動。
なんかスミマセン。

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さあ、トライだ!

と、あの窪みに入るのはイージーだろうと高を括っていたものの、予想を遥かに超えて悪い。

あれこれあれこれ試してみる。



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いろいろ試してみたものの、このムーブしか無い。
これ、僕は足が上がりません。無理。

こうなれば別の方法探しながらレオくんの応援。



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で、微調整の末に遂に窪みに立った!
やっぱりスゲー!僕は関心するばかり。

慎重に立ち上がり、上部を探る。
一見何も無さそうだけど...


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何かしら掛かりが見つかったらしく、突っ込めるかも!ってなったけど、岩が温かくて断念し降りてくる。

これは、もしかするともしかするよね?
可能性感じるって!

いいなーいいなー!
出来たら痺れそうなラインだなー

僕、まったく出来ないけど。

強いクライマーは、僕が経験出来ないような世界を感じることができる。
そこが凄く羨ましい。

刺激的だし、楽しそうな世界。
遊びの幅がメチャクチャ広いよね。

いいなー。




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そこからはレオくんの応援。

さっき窪みに立った時のフットが欠けたみたいで、その後は進展無し。

だけど、まだまだ可能性は感じるって。


「これは、またトライしに来ます!」

タイミングが合えば、ぜひ初登を見届けたいので誘ってくださいねー



今日は、自分はダメダメだったけど、強い方々の登りをいろいろ見れて楽しい一日でした。
いい登りが見れた。

日暮れにレオくんたちともさようなら。


僕は一人エリアに残り、今日敗退したPの岩を眺める。


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この岩の左端の黒いスラブ部分。
あそこさえ登り切れば。


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あそこだけ熟す気力が残っていたら...


次こそは必ず!そう意気込む。


まだ時間があったので、終わりにスラブのPを確認程度に触ってみるか。


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まずは以前のスタートで。
スケさんはこのスタートで頑張ってる。

うーん、やっぱり難しい。



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てことで、最近のスタートから左に入るムーブを試す。
少しだけいい感触。
うーん、やっぱりこれかなー。

なんだかんだで疲れたけど楽しい一日だったな。


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日没までに車に戻りたかったので、今日はここまで。

最後は一人静かなエリアで放心して下山。



さて、次はいつ気温が下がってくれるか。
その日に必ず件のPを成立させる!

それまでに英気を養っておかねばね。



一緒に遊んでくれたみなさま、ありがとうございました。


それでは、また。

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